コンテンツ1 2010.05 

七尾市「青柏祭でか山」



石川県七尾市

        

七尾市は能登半島の東にあり静かな港町です。前田利家が金沢城に入る前、2年ほど七尾城にいたこともあり、城跡には「利家とまつ」の銅像が建っています。今日の祭りにあわせて、港では花火大会もありました。

日本一の大きさ 「でか山」

        

        

青柏祭は1000年前の平安時代に能登の国祭りとして定めたものが始まりで、でか山は550年前に登場しました。現在は高さ12m重さ18tでかなりでかいのですが、江戸時代は高さ18mもあったそうです。この屋台が、幅5mほどのせまい町中をゆっくり練り歩きます。

現在は、国指定重要無形民俗文化財に指定され、3台のでかやまが深夜1時から順に運行します。キャンピングカーで寝ていると、夜中に出発の花火が打ちあがりびっくりしました。

18tあるでか山の方向転換

        

見所は「辻廻し」と言われる方向転換です。@長さ10mの「大梃子」を山車の下に入れ、A若連中が鈴なりで、テコの原理で前車輪を浮かす、B回転用の「地車」を入れ、C全員で掛け声をかけ方向転換をします。

こんな状態で曲がるのでひとつの角を回るのに30分ぐらいかかります。これは、必見です。

スケッチ  

        

でか山は見る角度でいろいろな顔を持っており、正面はあぜやかな歌舞伎舞台ですが、後ろは幕だけ、前後は船のへさきのようです。骨組みは、木を組み合わせたところに「むしろ」張っただけです。