コンテンツ1 2010.05 

城端曳山祭



織物の町「城端」

        

城端(じょうはな)は絹織物の町として栄え、京都との経済交流により元禄文化が栄えました。今から300年前享保期に経済不況となり、人々は招福除災、町内繁栄のため神輿、獅子舞、曳山をつくりました。今でも、町内の旧家には様々な文化財が残っています。

重要無形民族文化財「曳山祭」

        

曳山には先導として、春日、石清水、神明宮の神輿と獅子舞、剣鉾、傘鉾や四神などが行列し、その後にも庵屋台と曳山が巡行するという古い神迎えの行列を残しています。

        

        

この祭の最大の特徴は「庵唄」です。庵唄は江戸情緒豊かな端唄の曲で、人々は居ながらにして料亭に遊ぶ気分にしたれるという、先人の粋な遊びから生まれました。庵唄は、曳山の前に「庵屋台」という風雅な鳥かごのような屋台の中で三味線や笛などと一緒に歌われます。生で聞いていると、優雅な気分になります。

スケッチ  

        

曳山は、絢爛豪華な飾りつけで絹織物で財をなした面影が感じられます。引き手以外は紋付はかまで正装し、優雅な祭りでした。